日没閉館 織田廣貴ミュージアム

三陽アートギャラリー「ちらっとのぞいてきました」第7回目です。

本当にこの夏は暑かったですね!

9月後半になってやっと涼しくなってきました。

この暑さでは建物訪問も腰が重く、会社から一番近い有名建築家が設計した建物は?

と考えた中、お隣りの日野町にありました。

今回紹介するのは、日没閉館 織田廣貴ミュージアムです。

そんなのありました?と質問が出そうですが、その美術館は滋賀農業公園「ブルーメの丘」の中にあります。

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なぜドイツ風農業公園の中に?との疑問は置いておき、建物の紹介をします。

設計は世界的建築家、安藤忠雄です。

滋賀の田舎にもあるんですね~

公園を歩く事約10分、一番奥にありました。

自然の中に埋没するかのように建っており、かなり解りにくいです。

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RCの壁に沿って、アプローチがあります。

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ブルーメの丘美術館の案内板が・・・

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「織田廣貴ミュージアム」は平成2005年に閉館し、2007年5月より「ブルーメの丘美術館」として再オープンしたようです。

早速中に、と思ったところ、「4月末の強風でガラスが破損し現在閉鎖中」との張り紙が・・・

え~残念!!!

外部から廊下の様子を撮影。

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かなりシンプルです(笑)

この美術館の特徴は、展示室に人工照明がなく、トップライトなどの自然光のみで作品を鑑賞する事です。

ですから、日が暮れたら観れなくなる事から、「日没閉館美術館」と言われています。 

恐らく、こんな発想の美術館は世界的にも類を見ないでしょう。

さすが安藤忠雄ですね! 

中に入れず、その素晴らしさが紹介できないのが残念・・・ 

建物はRC打ち放しとスリ硝子の構成です。

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池の対岸から建物を臨む。

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本当に自然とマッチしていますね。

最後になりますが、久しぶりにこの美術館を訪れて、あまりの手入れの無さにガッカリしました。

建物自体、半年も修繕されないなんて、普通考えられませんよね!

窓から中を覗いても、埃や虫の死骸だらけでした。

安藤作品を求めて来る人も居ると思いますし、何より安藤先生に対して失礼ですよね!

指定管理者制度によって、愛媛県の会社が管理しているらしいですが、

建てたら終わりではなく、もっと建物に愛情を注いで欲しいと感じました。 

【建物データ】日没閉館 織田廣貴ミュージアム

設 計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所

所在地:滋賀県蒲生郡日野町西大路864-1

用 途:美術館

構 造:鉄筋コンクリート造

規 模:地上1階

竣 工:1998年5月

掲 載:新建築1998年11月号(P90)