かわらミュージアム

三陽アートギャラリー「ちらっとのぞいてきました」15回目です。

今回紹介するのは、滋賀県近江八幡市にある、かわらミュージアムです。

城下町として、また近江商人の本拠である商業都市として繁栄し、発展をとげてきた街・近江八幡。

そのせいか、歴史的景観に大変恵まれています。

あまり知られていませんが、近江八幡は「八幡瓦」が有名です。

それらの文化や歴史を紹介するべく、平成7年にこの施設は開館しました。

設計は出江寛(いづえ・かん)。

駐車場に車を停めると、ガラスの塔が目印の施設が見えてきます。

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手作り?の案内看板をたどって行くと・・・

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施設のメインアプローチが現れます。

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蔵風の外観を右手に見ながら玄関へ。

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中に入ると、グレーを基調とした落ち着いた雰囲気です。

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エントランスホールの中心に、受付カウンターとらせん階段があります。

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常設展示室1の様子。

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なかなか迫力があります。

天井にはスレートが張ってありますが、違和感はありません。

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1階EVホール前の坪庭。落ち着いた感じですね!

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EVで2階に上がると、すぐに常設展示室2があります。

シンメトリーで整然としています。

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こちらはギャラリー。

少しづつ雰囲気を変えています。

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ガラスの塔の内部。

オブジェが吊られています。

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らせん階段を降りて、もう一度1階へ。

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階段の踏板は、SUSの縞鋼板張りです。

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出江寛は、和風の中にメタリックな素材を用いるのが上手いです。

続いて中庭に出て見ます。

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収蔵庫へ向かう小路。

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白壁と木々の緑がとてもマッチしています。

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2階の出窓は、シンプルな外壁にアクセントをつけています。

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照明もしっかりデザインされていますね。

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可愛らしいオブジェも、至るところに展示されています。

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中庭からは、お堀(八幡堀)に出ることができます。

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お堀の対岸から、からわミュージアムを望む。

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ベストショットの位置なのですが、木々が茂りすぎて建物が良く見えません。
しだれ桜なので、4月に行くのが一番です(笑)

ここからは小さな船が出ていて、八幡堀めぐりもできます。

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建物本館以外にもたくさんの棟があり、それぞれ表情が違います。

ベージュの外壁の体験教室棟。

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屋外便所は八角形です。

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研修室は鉄板張りで、意図的に錆びを出しています。

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これも和風+メタリックの手法ですね。

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休憩所(駐輪場)も立派です。

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敷地内には珍しい「だるま窯」が復元されています。

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最後になりますが、施設の細かなところもしっかりデザインされており、とても質の高い建築だと感じました。

平成8年には、建設大臣(当時)より「手作り郷土賞」を受賞されています。

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この地域は八幡山やロープウェーなど、見所たくさんで観光スポットとなっていますので、一日かけてゆっりと見学してもらえたら・・・と思います。

【建物データ】

設  計:出江寛/出江建築事務所株式会社

所在地:滋賀県近江八幡市多賀町738番地の2

用  途:博物館

構  造:木造、一部鉄骨造

規  模:2階建て

竣  工:1995年7月

掲  載:新建築1995年9月号(P163)