細見美術館

あけましておめでとうございます。

平成24年がスタートしました。

昨年は色々と大変な年でしたが、今年こそは素晴らしい年にしていきたいで

すね!

三陽アートギャラリー「ちらっとのぞいてきました」第22回目です。

2012年、最初に紹介するのは細見美術館です。

財団法人細見美術財団の、約1000点に及ぶ日本美術を中心に収蔵した

美術館です。

設計は、大江匡(おおえ・ただす)。初めての登場ですね(笑)

交差点の角地に、その建物はあります。

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淡い茶色の外壁が、とてもGOODです!

大きく張り出した大屋根が目を引きます。

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6m位は、片持ちで出ているでしょうか?

大屋根のアップ。

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屋根と外壁との間を水平に貫くガラス。

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私が一番好きなところです。又、1階の開口部も程よい大きさです。

內部は搬入口になっています。

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さりげなく駐車された欧州車がおしゃれです(笑)

外壁面に独立して立つ案内板。とてもシンプル。

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正面のディテール。

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屋外階段に掛けられた看板はNGですね・・・

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ここが正面玄関?少しごちゃごちゃしています。

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手摺からの雨だれが印象を下げています・・・

中に入ると、左手に受付があります。

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いきなり自転車が・・・駐輪場が無いんですね。

入館料を支払うと、小さなシールを渡されます。

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これを衣服に貼ってから、見学するようです。

こんな案内が・・・(笑)

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隙間に作られたコインロッカー置き場? 少し小さめです。

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スリットからの日差しが 芸術的!

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第1展示室入口。重厚な扉があります。

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ガス消火設備が設けられているという案内板。

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第1展示室を抜けてびっくり!

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建物内に大きな吹き抜けを発見!

この建物は、地下2階から地上3階の屋上まで、10m以上も掘りこまれた空間

があります。

建物はこんな空間構成になっています。

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少し見にくくてゴメンなさい。

順路に従って、階段を降りていきます。

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踏み面は、デッキ材で仕上げられています。

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後から作られた、雨よけでしょうか?

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苔も生えていて、空間のイメージが台無しです・・・

第二展示室入口。

展示室の入口は、全て同じような構成です。

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一番下まで降りると、オープンカフェになっています。

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この辺りは洋風のイメージですね!

隣りには、和の小物を扱うセレクトショップがありました。

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中の様子。

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地下2階から別の階段で、再び上に上がります。

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ここにも後付けの屋根が見られます。

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波板がみすぼらしい・・・

屋上の様子。

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奥に見える階段は機械室。

反対側に進むと、茶室「古香庵」の貼り紙がありました。

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壁面にさりげなく掛けられた花瓶。

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風情がありますね。

屋上に設けられた茶室。

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屋上にこんな空間があったとは・・・

大きく張り出した屋根があったところです。

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柱や窓がないので、そこから見える景色はとても素晴らしい!

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大屋根の軒天は木製の板張りとなっています。

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茶室の天井なんですが、違和感はありません。

この空間は、数寄屋建築の名匠・中村外二棟梁の遺作です。

何とも落ち着きますね。

出口付近にて・・・金色の円盤は建物銘板でしょうか?

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この建物は、第40回「建築業協会賞」を受賞しています。

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最後になりますが、コンパクトで落ち着いた外観は、京都の街並みに溶け込

んでいます。

又、外部からは想像できない大きな吹抜けを持つ內部空間は圧巻で、設計

の巧さを感じずにはいられません。

その反面、安易につくられた雨よけ等は建物の価値を半減しており、残念で

なりませんでした。

建物も一つの作品ととらえれば、そのディテールにもこだわって欲しいと思い

ました。

とは言いつつも、繊細で粋な建物であることは間違いありません。

皆さんも、一度のぞいてみて下さい。

【建物データ】

細見美術館

設  計:大江匡(おおえただす)/㈱プランテック総合計画事務所

所在地:京都府京都市左京区岡崎最勝寺6-3

用    途:美術館

構    造:鉄筋コンクリート造

規    模:地上3階、地下2階

竣    工:1997年

掲    載:新建築1998年9月号