ピアザ淡海(滋賀県立県民交流センター)

三陽アートギャラリー「ちらっとのぞいてきました」第25回目です。

平成24年度がはじまり、アートギャラリーも3年目に突入しました。

紹介する建物を探すのが、だんだん大変になってきましたが・・・(笑)

今年度も頑張っていきたいと思います。

今回紹介するのは、大津の湖岸にある「ビアザ淡海」です。

設計者は、偶然にも2月に紹介した「滋賀県立安土城考古博物館」と同じ、

日本設計でした。

建物全景。

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湖岸沿いにある高層の建物なので、このアングルしか全景をお見せできませ

ん・・・

外観は茶系のタイル張りで、カーテンウォールがアクセントとなっています!

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タイルのテクスチャー。

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フラット、斜めライン入り、鏡面・・・のミックスで、多様なパターン仕上げとなっ

ています。

少し変わった形状の窓を発見!

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高そうな窓ですね(笑)

単調になりがちな外壁部も、出窓で凹凸を付けて工夫されています。

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この建物の隣りには、以前紹介した「滋賀県立びわ湖ホール」があるのですが、

一部デザインを真似たところがあります。

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緩やかなアール屋根に階段状の外壁ラインがそうです。

「びわ湖ホール」の外観と比較してみて下さい。

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似てますよね!

このような建物の見方も面白いです(笑)

ピアザ淡海は、別名を「滋賀県立県民交流センター」といいます。

県立の施設だったんですね(驚)

1階にはパスポートセンターがあるので、この施設に行った事がある!という

人も多いと思います。

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その他にも研修室や会議室があり、県が開催する様々な講習会や講演会等、

多目的に利用されています。

私も建築関係の講習会で、何度も訪れています。

立地的に車で行く事が多いので、地下1階の駐車場からアプローチする事が

多いです。

地下駐車場への入口。

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建物が矩形ではないので、駐車場もくねくねしています。

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駐車場から建物への入口。

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EVホールも至ってシンプル。

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しかし、壁は石張りで高級な印象。

EVで1階に上がると、二層吹抜けのエントランスホールがあります。

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徒歩や送迎で来館される方は、正面玄関からホールに入ります。

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車寄せがあって奥まっているので、あまり目立ちません。

風除室正面。

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ゆったりとして上品です。

風除室の天井にはトップライトが!

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ここは埃溜まりにもなるし、デザインする上でも難しいところです。

うまく まとめているなぁ~と感じました。

風除室の正面には、黒いモニュメントがあります!

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椅子でもなく、びわ湖オオナマズか?と思いきや・・・

作品紹介の銘板を発見!

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「湖のしずく」 速水史朗作 とありました。

何だか、琵琶湖の形をしているようにも見えてきました。

間のスリットは、近江大橋か!

多分、そんな事はないでしょうね(笑)

ホール奥にある休憩ラウンジ。

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窓越しには、ガラスのモニュメントがありました。

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雨で彫刻が水に濡れていて、とても綺麗でしたよ。

奥には、パスポートセンター入口があります。

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案内板やら何やらで、少しごちゃごちゃしています。

続いて、2階に上がってみます。

「湖のしずく」を見ながらエスカレーターへ。

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壁面には大判タイルが貼られています。

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2階は、426席の電動収納座席を有するピアザホールと、会議室があります。

ピアザホールは、ホワイエしか紹介できませんが・・・

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大きなガラス張りで、開放感バツグンのホワイエですね。

2階から3階へ上がるエスカレーター。

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側面のステンレス化粧仕上げが、少し単調で残念。

頭も打ちそうですよね・・・

3階は、大会議室と会議室の構成となっています。

大会議室のホワイエの様子。

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木製の腰壁が上品ですね。

会議室への出入口扉。

ゴールドのモールと、木目のバランスが絶妙。

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左の開口は、トイレの入口。

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男子便所しか見れませんが、なかなか豪華でお洒落です。

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ホワイトを基調とした総石張りです。

手洗いの正面はガラスではなく、窓になっています。

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なかなか憎い演出ですね!

再び1階へ戻ってみます。

レストランが併設されていました。

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入口が奥にあって、少し入りづらい印象。

向かいには、ホテルのフロントらしきものがありました。

隣りにはウエディングドレスが・・・

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そうです、この建物の上階には「ホテルピアザびわ湖」というホテルがあるん

です。

全く知りませんでした(驚)

この建物を利用された方も、ホテル階に行かれた方は少ないと思います。

フロントに気付かれないように、早速上へ行ってみます(笑)

スリットガラスからの光で、大変明るいEVホール。

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ガラスを近くで見てみると、装飾ガラスになっていました。

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陶額堂という会社の作品です。

とても綺麗です。

7~10階はホテル客室となっています。

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EVホールは、ビジネスホテル並みのシンプルさ。

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6階は、クリスタルホールを中心とした結婚式場となっています。

中へは入れず、ホールのみの紹介。

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琵琶湖に面しているので、全て絶好の景色ですね。

床は豪華な赤い絨毯張りとなっています。

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腰壁も、少し落ち着いた色目となっています。

結婚式の披露宴等は、この階で行うんですね。

どれ位の稼働率か、少し気になりました。

最後になりますが、県立の施設に似合わずとても豪華!というのが率直な

印象の建物でした。

資料によると総工費124億、坪単価155 万らしいです。

県民が誇れる施設・・・という見方と、県民の税金も使われているので、もう

少しグレードを下げても良かったのでは・・・との、両方の見方がありますが、

意見が分かれるところだと思います。

一度のぞいてもらって、皆さんに判断してもらえれば・・・と感じました。

【建物データ】

設    計:日本設計関西支社

所在地:滋賀県大津市におの浜1-1-20

用    途:ホテル、公民館、研修所、会議室

構    造:鉄骨鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造

規    模:地上10階、地下1階

竣    工:1998年

掲    載: 近代建築1999年5月号(P87)