京阪宇治駅

三陽アートギャラリー「ちらっとのぞいてきました」第33回です。

師走12月・・・今年も残すところ、あと1ヶ月となりましたね。

先月はJR二条駅をのぞいてきましたが、今月も駅舎つながりでいきたいと思

います。(笑)

今回紹介するのは、京阪宇治駅です。

設計は京都出身の建築家、若林広幸氏。

少し馴染みが薄いかも知れませんが、

南海空港特急ラピート(5000系電車)の車体をデザインした事で有名で、

もともとは、京都の陶器メーカー「たち吉」のデザイナーでした。

1972年にインテリアデザイナーとして独立後、独学で建築を習得。

1982年に若林広幸建築研究所を設立されています。

異色の経歴をお持ちですね(驚)

そのあたりが、作品にも現れていると思います。

早速、建物の紹介をしたいと思います。

近くのコインパーキングに車を停めて、駅前ロータリーへ。

シンメトリーの精悍なファサード。

p1130364.JPG

側面に回ると、大きな円形の窓が印象的です。

p1130366.JPG

奥に進んでみます。

線路を挟んで、奥にも建物が・・・

切妻屋根が5連続。結構インパクトがあります!

p1130468.JPG

実はこの部分が駅舎なんです。

京阪宇治駅はちょっと変わっていまして・・・何が変わっているか?というと、

何と駅ビルと駅舎の間に、別会社の電車(JR奈良線)が走っているんです!

眺めていると、たまたま電車が通過しました。

p1130469.JPG

いつも見慣れたJRの車両ですね(笑)

初めて来た人は、JRの線路が京阪線だと思いますよね・・・

ホント、人騒がせな駅です。

実はこの京阪宇治駅、もう一つ変わっていることがあるんです。

それは、これでもか!!!というほど、「円」のオンパレードなんです。

まずはご覧下さい、円が6個続いているではありませんか(驚)

p1130373.JPG

少し遠方から見ると、5連続の切妻屋根に、6連続の円・・・

p1130369.JPG

一度見たら、もう忘れませんよね(笑)

円形の開口を正面から見る。

p1130372.JPG

結構、壁が汚れています。

一応、水切りは付けられていました。

p1130377.JPG

奥から2つ目の円の下は、通り抜けできるようになっています。

p1130378.JPG

早速中へ・・・

内壁にも円形のスリットが切ってあります。

p1130380.JPG

奥は駐輪場になっていました。

p1130382.JPG

駅舎の設計とは別なのでしょうか?ありきたりのデザインですね・・・少し残念。

振り返ると、「宇治駅 」のサインがありました。

p1130383.JPG

規模から言って、ここはサブ入口のようです。

早速中へ入ってみます。

券売機らしきものがありましたが、閉鎖されています。

p1130385.JPG

内部の様子。

円だらけですね(驚)

p1130387.JPG

6連続の円形部分を、内側から見たところ。

p1130402.JPG

上手く光を取り込んでいて、幻想的です。

屋根にはガラスブロックが使われていて、とても明るいです。

p1130407.JPG

エスカレーターで上の階に上がってみます。

p1130401.JPG

正面は改札口になっています。

p1130408.JPG

ここも円ですね。

改札口手前を右に折れると、券売機があります

p1130412.JPG

壁面に貼られたプレートを発見!

p1130414.JPG

Gのマークは「グッド・デザイン施設」ですね。

p1130416.JPG

平成8年に受賞されているようです。

続いては、「近畿の駅百選」。

p1130415.JPG

最後のプレートは・・・?

設計者「若林広幸氏」紹介のプレートでした。手作り?

p1130417.JPG

このプレートだけ、見窄らしいなぁ~

もう少し、設計者に敬意を払って欲しいものです(怒)

気を取り直し、入場券を購入してプラットホームに入ってみます。

p1130413.JPG

宇治駅は始発駅になっています。

p1130446.JPG

屋根を支える鉄骨柱。

p1130445.JPG

ちゃんとデザインされていますね!

鳩対策で、ネットに囲われています。

p1130430.JPG

せっかくの見どころが台無しですね・・・

柱の下にある円形のガード。

p1130435.JPG

腰を掛けるには、少し高いです。

プラットホーム先端。い~い眺めです。

p1130436.JPG

暫くすると電車が入ってきました。

p1130438.JPG

良くみると、まだ新しい車両のようです。

p1130443.JPG

いつもJRしか利用していないので、めちゃ新鮮に映りますねぇ~

プラットホーム見返り。

p1130437.JPG

逆光ですいません・・・

線路の外側に柱があります。

p1130440.JPG

この柱はシンプルで、何もデザインされていません。

外側の柱も、ひと工夫欲しかったですね・・・。

消火栓BOXや売店?も、コンクリート系で統一感があります。

p1130433.JPG

p1130432.JPG

内側から見た改札口の様子。

p1130447.JPG

屋根の部分が手前に伸びています。

改札を出て、再びあたりを見回してみます。

エレベーターに向かう専用通路。

p1130418.JPG

何と贅沢ですね・・・

エレベーターは至ってシンプル。

p1130420.JPG

エレベーターで下の階へ。

この連絡通路の上部に、JRが走っているんですね。

p1130399.JPG

通路を抜けると、駅前ロータリーに戻ってきました(笑)

p1130473.JPG

逆まわりで建物を見ていた訳ですね・・・

こちらが正面入口です。

p1130388.JPG

綺麗なステンドグラスを発見!

少し奥に入ったところにも、同じものがありました。

何と贅沢な・・・

p1130395.JPG

題名は「飛翔」と書かれています。

p1130397.JPG

旅のスタートとなる「駅舎」に相応しい作品ですね!

最後になりますが、ここまで「円」にこだわるところは、デザイナー出身の建築

家ならではですね。

少しくどい・・・という方もいらっしゃると思いますが、私は「駅舎」という施設の

用途上インパクトがあって、成功作品だと思います。

先月紹介したJR二条駅が、大屋根のみを見せた作風に対して、京阪宇治駅

は、駅舎~駅ビル全体をデザインしている点で、前者より少し好感がもてたの

ではないか・・・と思いました。

近くには宇治川大橋を中心とした観光スポットもあります。

p1130487.JPG

「茶だんご」も有名らしいので、是非一度のぞいて見て下さい!

【設計データ】

設    計:若林広幸/若林広幸建築研究所

所在地:京都府宇治市宇治乙方

用    途:駅舎

構    造:鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造

規    模:地上2階

竣    工:1995年6月

掲    載 :-

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です