琵琶湖ホテル

あけましておめでとうございます。

平成25年がスタートしました。

新政権が誕生し、何となく明るい雰囲気となってきました。

景気が上向きになることを願っていきたいですね!

三陽アートギャラリー「ちらっとのぞいてきました」第34回です。

平成25年の第一弾は、浜大津にあります「琵琶湖ホテル」をご紹介します。

琵琶湖ホテルは1934年に大津市柳が崎にて創業したのが始まりです。

「ちらっとのぞいてきました」でも、平成24年3月に紹介していますので、また

ご覧下さい!

創業以来の建物は1998年8月に閉鎖され、同年10月に、この新しい建物

は移転開業しています。

設計はシーザー・ペリという外国人建築家です。

設計といっても基本デザインが主で、実際の設計は竹中工務店が手がけて

います。

早速、 建物の紹介を進めていきます。

JR大津駅から湖岸に向いて歩いていくと、その建物は現れます。

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何と派手な建物なんだ!というのが第一印象です。

現代和風建築であった旧琵琶湖ホテルとは、全く違いますね(笑)

やはり、外国人建築家だからでしょうか?

交差点の角には大きな看板があります。

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1階のレベルは駐車場になっています。

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駐車場からの専用入口。

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バスやタクシーといった送迎車両は、2階レベルにある大きな車寄せからの

アプローチになります。

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外壁は、ブルーとグリーンを主体とした総タイル張りとなっています。

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低層部は、ブラウンでまとめられています。

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客船?をイメージした円形の窓がユニークです。

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外壁のディテール。

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シンプルな50二丁掛タイル。

ホテルの奥には、娯楽施設「浜大津アーカス」が隣接しています。

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こちらは、イエロー主体のタイル張りとなっています。

とてもカラフルですが、この外壁の色遣いは、設計者であるシーザー・ペリが、

びわ湖を見た時の印象(色)を、タイルに表現したと言われています。

ちゃんとした意味付けがあったのですね(驚)

とても精悍な正面玄関。

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高さのある風除室は、ホテルの顔として重厚感があります。

早速、中に入ってみます。

エントラスロビーの様子。とてもシンプルです。

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クリスマツリーがありますね(笑)

取材日の関係ですいません・・・

左手にはホテルのフロントがあります。

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ロビーと間に仕切り壁があり、独立性を確保しています。

奥に進むと、ラウンジがあります。

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円形の窓が印象的ですね!

4層吹抜けの空間には、シースルーエレベーターが隣接しています。

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そのシースルーエレベーターで上階へ。

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なかなか豪華ですね!

4階にある和風会議室。

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3階は洋風となっていて、全く違った印象です。

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この棟は会議室棟のようです。

非常階段を降りて再び1階へ。

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バックヤードですが、手摺もしっかりデザインされています。

レストランや売店が並ぶ通路。

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内壁はチーク練付合板&茶系石張り仕上げで、とてもシックな雰囲気です。

消火栓も目立たない工夫がなされています。

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壁面には可愛いレリーフが並びます。

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トイレへの入口。

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電話コーナーには公衆電話がありました(笑)

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貴重な光景ですね・・・

トイレは広くて明るく、豪華で清潔感があります。

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天井までにトイレブースは高級感を演出していますね。

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続いて宿泊棟のエレベーターへ。

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とてもシックな内装です。

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腰掛け用の椅子が置かれていました。

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高齢者には嬉しい配慮ですね。GOODです!

宿泊室の廊下。

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円形の窓がユニークです。

縦軸回転窓ですね・・・

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廊下側の窓からは、浜大津の市街が一望できます。

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こちらも結構イイ眺めですね。

ちょうどベッドメーキングの時間帯で、客室を覗くことができました・・・

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当然ですが、全てびわ湖に面しています(笑)

再び外部に出て、湖岸側に向かってみます。

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展望デッキも2階レベルにあります。

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プールを発見!

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ホテルの規模からしたら、少し小さめかなぁ~?

ラウンジ部分の外観ですね。

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ちょうど会議室棟と宿泊棟の中心に位置しています。

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ガラス面の向こうはレストランが続いています・・・

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木製デッキは人口木材でした。

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外部に面するところには、人口材の方がメンテ上良いと思います。

宿泊棟の端部。

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低層部には開口があって、単調となりがちな壁面に変化を与えています。

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良く見るとチャペルがありました。

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この角度から見ると、あまり奥行きが無い建物であることが良くわかりますね。

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湖岸から宿泊棟全体を臨む。

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建物全体が、緩やかなアール形状となっています。

目が慣れてきたのか?不思議と外壁の派手さを感じなくなりました(笑)

最後になりますが、派手すぎる色彩でまとめられた琵琶湖ホテルには、賛否

両論、意見が別れるところです。

私は、びわ湖の湖畔に佇む立地条件を考えると、結構イイ感じだなぁ~と思

います。

ここに訪れた人は、このホテルの印象をきっと忘れないでしょう!

記憶に残る建物というのは、結構少ないものです。

宿泊でなくても、食事や隣接するアーカスは気軽に利用できるので、皆さん

も一度のぞいてみて下さい!

【設計データ】

監  修:シーザー・ペリ&アソシエーツ

設  計:竹中工務店

所在地:滋賀県大津市浜町2-40

用    途:ホテル、商業施設

構    造:鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造

規    模:地上13階

竣    工:1998年8月

掲    載: 新建築1998年10月号