和歌山城

三陽アートギャラリーちらっとのぞいてきました第60回目です。

今回は60回記念ということで、何と、無謀にもお城を紹介しま~す!

滋賀県民としては・・・「彦根城」といいたいところですが、和歌山城です(笑)

実は、建築士会の研修会で見学に行きまして、ちょっとおもしろかったので、

取り上げてみました(笑)

神社仏閣、城郭といったジャンルは、私ごときがコメントするには100年早

い!といわれそうですが・・・暫し、お付き合い下さい。

和歌山城は、徳川御三家の一つである、紀州藩紀州徳川家の居城です。

その建物(お城)は、和歌山市の中心部に位置する標高48.9mの虎伏山

(とらふすやま)にあります。

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又、和歌山城公園の中にあることから、広く市民の憩いの場となっています。

場内案内図を発見!

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地図を拡大。

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和歌山城の謂れが書かれてあります。

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お城には必ず「お堀」がありますが、ここでは時代によって、色々な石積み

が見れることで有名なんです(驚)

まずは、「野面(のづら)積み」と呼ばれるものです。

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これは自然石を切り出して、そのまま積んだ、勾配の緩やかな石垣です。

和歌浦等で採れた緑色片岩(紀州青岩)を使用。

主に1585年(天正3年)以降、豊臣秀吉の時代のものです。

続いては、「打ち込み接(は)ぎ」と呼ばれるもの。

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石の表面を粗く加工して「接ぎ」合わせて積んだ石垣です。

友ヶ島等の石切り場で採れた砂岩(和泉砂岩)を使用。

1600年(慶長5年)関ヶ原の戦い以降の、浅野幸長が藩主となった時代の

です。

この時代の石積みには、刻印された石を多く見ることができます!

約170種類ほど、確認されているそうです。

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これは、石積みを運んだ大名の「家門」の印だそうです(驚

最後は、「切り込み接(は)ぎ」と呼ばれるもの。

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石材を精密に加工して積んだ、 勾配の急な石垣です。

熊野の花崗斑岩を使用。

主に徳川全盛期の時代のものです。

3種類の石積みが一堂に見れる場所。

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とてもユニークですね!

話しが脱線しましたが、天守に向かいます・・・

結構急な坂道が続きます(疲)

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途中で、人影のようなものを発見!

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良く見ると、木の根っこでした・・・

昔、ナニコレ珍百景と言うTVで、賞金10万円をゲットしたらしいです(笑)

本丸御殿の跡地。

なんだかさびれた雰囲気です・・・

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ちゃんと解説がありました。

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ようやく、天守が見えてきました。

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和歌山城の天守閣は大天守と小天守が連結式に建てられ、更に天守群と

2棟の櫓(やぐら)群が渡櫓によって連ねられた連立式と呼ばれるユニーク

なものです。

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少し見にくいですが、手前が小天守、奥が大天守です。

手前に延びるのが多門です。

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ここが天守二の門(楠門)です。

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ここから天守の中へ入ります。

奥に見えるのが二の門櫓。

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大天守の内部は資料館になっています。

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元々、天守は国宝に指定されていましたが、和歌山大空襲で焼失してしま

い、1958年に鉄筋コンクリート造で再建されました。

とても残念ですね・・・

紹介が後になりましたが、再建は東京工業大学名誉教授・藤岡通夫氏の

指揮によります。

設計者は藤岡教授と言うことですね! 

天守閣の1/20模型。

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こちらは、お城全体の模型。

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先ほどお話しした、連立式天守閣の解説パネルがありました。

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外部の展望廊下から市内を臨む。 

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真中右寄りの白い建物は、和歌山県庁。

以前、このアートギャラリーで紹介した、(故)黒川紀章氏設計の和歌山近代

美術館&博物館が見えます。

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お堀を渡る建物は、御橋(おはし)廊下です。

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天守から二の門櫓(左上)と乾櫓(右上)を望む。

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一番カッコいいアングルですね!

桃の形をした瓦を発見!珍しいです(驚)

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桃は、中国では災除けの意味があり、災除けとして取り付けられたとか・・・

先ほど、天守から見た御橋廊下。

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当時はお殿様とお付きの奥女中しか渡れなかったそうです。

今は、見学者が通れるようになっています。

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靴を脱いで渡ります。

下から見上げると、こんな感じです!

床は板が重ねられていて、滑り止めになっています。

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結構、足つぼを刺激します(笑)

近くには、西之丸庭園(紅葉渓庭園)があります。

正面に見えるのは、鳶魚閣(えんぎょかく)と呼ばれる建物。

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最後になりますが、初めての歴史的建造物の紹介はいかがでしたか?

どうしても、解説が多くなってしまってごめんなさい・・・

なかなか難しいかったですが、これからも色々な建物に挑戦していきたいと

思います!

このブログを紹介する頃には、梅の花が綺麗でしょう・・・

又、公園内には桜の木が多く植えられていて、3月後半からは、見学には最

も良い時期だと思います。

和歌山と言っても結構近いので、是非とものぞいてみて下さい!

【設計データ】

設    計:藤岡通夫博士(東京工業大学名誉教授)

所在地:和歌山県和歌山市一番丁3

用    途:城郭(資料館)

構    造:鉄筋コンクリート造

規    模:地上3階

竣    工:1958年9月

掲    載 :-