旧豊田喜一郎邸

三陽アートギャラリー「ちらっとのぞいてきました」第62回目です。

5月に入って、清々しい季節となりましたが、皆さんいかがお過ごしでし

ょうか?

今回は、「旧豊田喜一郎邸」を紹介したいと思います。

4月も確かトヨタだったような・・・と、記憶されているかも知れませんが、

実は、先月紹介した「トヨタ鞍ヶ池記念館」の奥にある建物なんです(笑)

鞍ヶ池記念館の取材を終えて、建物の裏を歩いていた時です・・・

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道端に、建物の案内らしきものを発見!

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大正時代を思わせる、上品な洋館がプリントされていました。

近くの守衛さんに聞いたところ、この奥に建物があるとのこと・・・

早速、のぞいて見ることにしました(笑)

坂道を登っていくと、何やら建物らしき影を発見!

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植込の上に、旧豊田喜一郎邸の案内板がありました。

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何ともオシャレな建物にびっくり!

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建物付近にあった案内板。

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トヨタ創業者である豊田喜一郎の別荘で、昭和8年に建てられた、と書か

れています。

更に読み進むと、設計者の紹介がありました。

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鈴木禎次と書かれています。

明治生まれの建築家のようです。

鈴木氏のことは全く知りませんでしたが、名古屋建築界の父と言われる程、

東海地方では有名だったのですね・・・

夏目漱石の親戚とも書かれています・・・すごいです(驚)

建物全体を望む。

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2階建て+地下1階の3層で、最下階はRCのようです。

手前に見えるのは、サンルームでしょうか?

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中をのぞくと、緑が一杯です(驚)

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真中はテラスでしょうか?タイル張りになっています。

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続いて、建物の反対側へ・・・

シンプルな切妻屋根が印象的。

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窯変瓦の「赤」が、この建物を引き締めていますね!

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洋瓦かなぁ~?と思いきや、和瓦でした。

ア-ルの部分は玄関のようです。

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屋根先端部分には、装飾が施されています。

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玄関の扉は、重厚な両開き。

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床タイルも、変わった張り方です。

天井に付けられた、木製の化粧梁。

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巾木の納め方も、遊び心一杯です・・・

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更に、色んな形の窓が、外壁に変化を与えています。

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シンメトリーがとても美しい。

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同じ窓のようで、微妙に開き方を変えています(驚)

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右側は、ベーシックなランマ付きの引違い窓。

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一方、左側は丁番が見えるので、開き窓のようです・・・

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窓に付く格子にも、色んなパターンがあります(驚)

シンプルな縦スチール格子。

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こちらは、45度傾けた菱型。

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格子自体に装飾を施したタイプも・・・

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庇の腕木のディテール。

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外壁の付柱&付梁が、建物に厚みをもたさせていますね!

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隣りに見えるガウディ風の塔は、煙突です(笑)

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煙突の脚元に作られた、おまけ?のような手洗い。

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続いて、地下1階部分の外壁を見てみます。

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石やレンガ?が、不規則に埋め込まれています。

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上部には、張り出しの2階ベランダが。

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昭和初期の住宅にしては、本当に斬新ですね(驚)

続いて室内へ、と思いきや、内部は非公開でした・・・残念!

間取りだけは、パネルで確認することができました。

1階平面図。

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温室は、思ったより広いですね・・・

続いて、2階平面図。

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洋館でも、ちゃんと和室が設けられています。

どんな納まりか?見たかったなぁ~

浴室もありますが、どのように防水したのでしょうか?

付属棟の車庫。

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破風板の形状を見ると、これは当時のものでは無いようです・・・

上品なクラシックカーが展示されていました。

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プレートには、「トヨタ オリジン」の文字が・・・

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2001年製と書かれています。

こんな車があったかなぁ~?

当時700万円で、セルシオより高かったとのこと・・・

皆さん知ってましたか?(笑)

最後になりますが、今回は移築された建物を紹介しました。

当時の様子は、創造でしか計り知ることはできませんが、昭和初期にしては

群を抜いて、おしゃれな建物だったことは間違い無いでしょう!

又、色んな形の建物をのぞいていきますので、お楽しみに(笑) 

【設計データ】

設    計:鈴木禎次

所在地:愛知県豊田市池田町南 250

用    途:住宅(展示場)

構    造:W造 一部RC造

規    模:地上2階、地下1階

竣    工:1933年(移築:1999年)

掲    載:-