三陽アートギャラリー「ちらっとのぞいてきました」第110回です。
新年号「令和」、大変におめでとうございます!
これからも、どんどんブログを更新していきますので、宜しくお願い致します。
さて、メモリアルとなる今回は、京都市下京区にあります「龍谷ミュージアム」を紹介します。
設計は、日本最大手の日建設計。
2カ月連続となりましたが、たまたまです(笑)
京都駅から徒歩10分位のところにある西本願寺。
「龍谷ミュージアム」は、その向かい側にあります。
ゴールドの銘板が、何となく仏教的です(笑)
大きな簾のようなファサードが印象的!
3次元曲線は、風で撓んでいるようにも見えます(驚)
ディテールは、こんな感じです。
早速、中に入ってみます・・・
入口?と思いきや、カフェのようです。
光と影のコントラストが絶妙!
エスカレーターで、地下1階の玄関へ・・・
シンプルで上品な風除室。
斜めにせり出した傘立て。
何と、ガススプリングがついています(驚)
不要な時は、壁面に収納できる訳ですね!
建物は素晴らしいのに、マッチしない傘立てが置いてある事が多いので、とても良いと思います。
中に入ると、広々としたエントランスホールがあります。
建物の高さを抑える為に、グランドレベルを地下1階にしているそうです。
木製のルーバー天井がイイ感じです!
石積みの内壁。
何故か?あまり違和感はありません。
控え目なサインですが、とても見やすいです。
ロッカールーム。
什器(ロッカー)は、とても落ち着いた色合い。
ここで恒例のトイレチェック!
ブラックを基調としていますが、少し暗すぎるかも・・・
オープンカウンターで入場券を購入。
展示は3階から下に降りる、オーソドックスな形式です。
ミュージアムシアターでは、45分の映像が流れていました(笑)
終了後、突然スクリーンが開き出しました(驚)
外を眺めると、西本願寺が見える憎い演出!
階段で下へ・・・
中心部分が照明で明るく、手摺のシルエットが芸術的に見えます(驚)
ランダムに入れた小窓の不規則感が、何とも言えません・・・
1階からエントランスホールを臨む。
再び地下1階へ・・・
初めは気付きませんでしたが、たくさんの賞の数々(驚)
納得です!
地下1階のレベルには、大きな中庭がありました。
RC打放しのグレーと、チャーコルグレーの外壁がとてもマッチしてますね!
金属板?と思いきや、RCの上に塗装仕上げでした(驚)
階段を上がって裏通りへ・・・
とても立派な、裏口ですね(笑)
車いす用駐車場がありました。
床に彫り込まれた車いすマーク。
高級感あふれるリン酸仕上げの屋根。
駐輪場も、ちゃんと整備されています。
大道具搬入口。
軒先&ケラバの納まりもGOODです!
裏と表を結ぶ通路。
最後になりましたが、仏教の総合博物館「龍谷ミュージアム」はいかがでしたか?
完璧なディテールや落ち着いた色彩、バランスの良さは、さすが日建設計ですね(驚)
最近では群を抜いた、完成度の高い建物だと思います。
滋賀県からはとても近いので、GWに是非とものぞいてみてください!
【設計データ】
設 計:株式会社 日建設計
所在地:京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
用 途:博物館
構 造:鉄骨造 鉄筋コンクリート造 鉄骨鉄筋コンクリート造
規 模:地上3階、地下1階
竣 工:2010年7月
掲 載 :新建築2011年4月号