京都鳩居堂本店

三陽アートギャラリー「ちらっとのぞいてきました」第137回です。

東京オリンピック2020の真っ只中ですが、コロナも蔓延していて心配です・・・

皆さん元気でお過ごしでしょうか?

今回は京都市中京区にあります「京都鳩居堂本店」を紹介します。

鳩居堂は1663年(寛文3年)、京都寺町本能寺門前に薬種業として創業、約300年以上の歴史あるお店なんです(驚)

長い年月を経て、現在はお香・お線香、文具や書画用品を多数取り扱っています。

設計は私が最も好きな建築家、内藤廣氏です!

前置きが長くなりましたが、早速のぞいてみたいと思います。

建物は寺町商店街の中にあります。

店舗入口上部に掲げられた看板。

この店舗の道向かいにも、同じような店舗がありました。

こちら(第二店舗)は、本店改装中の仮店舗だったそうです。

後でのぞくとして、まずは本店(第一店舗)から・・・(笑)

建物妻面、腰壁は綺麗な石張りです。

アールが付けられた石張りの出隅。

開口部廻りの緻密なディテール。

奥から建物全体を望む。

鳩の紋が入った鬼瓦。

よく見ると、破風板はリン酸処理のスチールです(驚)

再び正面へ・・・

リン酸処理が渋いフロントのスチールサッシ。

店舗内の様子。

とても美しい天井にうっとり・・・

トップライトが効いていますね!

変化のある木目の色合いが絶妙な壁面。

続いて、中庭をのぞいてみます・・・

とても落ち着いた空間は、理屈抜きで美しい・・・

庇下の空間は、中庭との絶妙な間合いを保っていますね!

スチール製のタルキがとても新鮮です(笑)

続いて、第二店舗へ・・・

元々、仮店舗だったので、本店よりグレ-ド感が劣る印象。

フロントの雨戸レール。

大きく突き出ていますね(笑)

中に入ってみます・・・

本店より少し軽い感じがします。

天井は同じ素材で構成、共通感を持たせていますね!

こちらは、トップライトはありません。

階段がありますが・・・

2階には、上がることができず残念。

手摺のディテール。

踏面も、とても凝っています!

シンプルなショーケース&レジカウンター。

奥には休憩コーナーが設けられています。

巾木は、何とアールです(驚)

これは、埃が溜りませんね(笑)

誘導灯も、ちゃんと納めてありました。

最後になりましたが、京都らしさ一杯の「京都鳩居堂本店」はいかがでしたが?

これだけ多く、「ディテール」という文字を使ったことは無かったと思います。

伝統を崩さず、かつ現代的な空間構成は、さすが内藤廣氏ですね~

第26回で紹介した「虎屋・京都ギャラリー」も、内藤廣氏の作品なのですが、室内と中庭をつなぐ空間構成は、とても似ています。

比較してみると、とても面白いです!

お盆前なので、お線香などを買いに、是非とものぞいてみてください。

【建物データ】

設    計:内藤廣/内藤廣建築設計事務所

所在地:京都市中京区寺町姉小路上ル下本能寺前町520

用    途:商業施設

構    造:鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造

規    模:地上2階

竣    工:2020年

掲    載: 新建築2021年7月号