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事務所を安く建てるためのポイント
更新日 : 2024/06/21事務所の建築は企業にとって大きな投資のフェーズと言えます。自社の事務所を建築し、事業活動を行うことは様々な面で良い影響が期待できます。
一方で事務所の建築が大きなコストであることも事実です。特に、近年は様々な要因で建築コストが上がっているため、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、事務所を安く建てるためのポイントについて、建築費用を左右する原因や近年の建築費高騰の理由も踏まえて解説します。
事務所の建築を検討されている方、建築のコスト増にお悩みの方はぜひご覧ください。
Contents
事務所の建築費用を左右する要因
事務所の建築費用は様々な条件によって大きく左右されます。具体的にどういった要因がどのような理由で建築費用に影響するのか、具体例とともに見ていきましょう。
立地
建築費用において最も影響力のある要因の一つが立地です。都心部や主要なビジネスエリアに位置する土地は高価であり、その分、建築費用も増加します。交通の便や周辺環境、地域の建築規制や条例なども費用に影響を与える可能性が高いでしょう。
見落としがちなポイントとして、地盤の状態やインフラの整備状況によっても、基礎工事や配管工事の費用が変動します。
面積
事務所の総面積も費用に大きく関わります。一般的に、建築面積が大きくなるほど、必要な資材や労働力も増加するため、費用が上昇します。
一方で規模のメリットが働く場合もあり、一定の面積以上では単位面積あたりの費用が下がることもあります。面積の計画は、事務所の用途や従業員が増えた場合など、将来的な成長を見据えて適切に行うことが重要です。
素材
使用する建築素材も費用を大きく左右します。例えば、高品質な素材や最新のエコ素材を使用すると、初期費用は高くなりがちです。しかし、長期的にはメンナンスコストやエネルギーコストの削減が期待できます。
具体的には、断熱材や省エネルギーガラスなどの高性能素材は、快適なオフィス環境を提供しつつ、ランニングコストの低減に寄与します。
構造
建物の構造も重要な要因です。
鉄骨構造、鉄筋コンクリート構造、木造など、選択する構造によって費用は大きく異なります。それぞれの構造には利点と欠点があり、耐震性や耐久性、施工期間、メンテナンス性などを考慮して選択することが必要です。
また、特別なデザインや高層建築の場合は、技術的な要件や工法によって費用が上がることもあります。
人件費
施工にかかる人件費も建築費用の大きな部分を占めます。人件費は、地域の賃金水準や労働市場の状況によって変動するため、その点も考慮にいれなければなりません。施工期間が長引けばその分人件費も増加するため、効率的なスケジュール管理が求められます。
さらに、高度な技術を要する施工や専門技術者の確保が必要な場合は、人件費が高くなることを覚悟する必要があります。
近年の建築コスト高騰の原因
近年、建築コストが高騰していますが、その原因は複数考えられます。これらの原因が同時に作用することによって、建築のコスト増が起きてしまっているのです。
具体的に大きな要因となっている事象について、高騰の理由とともに解説します。
ロシア・ウクライナの戦争
ロシアとウクライナの戦争は、世界的な原材料供給の混乱を引き起こし、建築コストの高騰に大きな影響を与えています。
特に、鉄鋼やアルミニウムなどの建築資材は、戦争による供給不足と輸送の遅延から価格が急騰しました。また、エネルギー価格の上昇も建築コストに影響を与え、全体的な建設プロジェクトの予算に圧力をかけています。
円安
近年の円安傾向も建築コスト高騰の一因です。
円安により、輸入資材の価格が上昇し、日本国内の建築プロジェクトにおける資材調達コストが増加しています。特に、海外からの輸入に依存する高性能素材や特殊な機器の価格が大幅に上がり、全体の建築費用に影響を与えています。
人件費の高騰
建築業界における人手不足と、それに伴う人件費の高騰も、建築コストの上昇要因です。
熟練労働者の不足は、施工スケジュールの遅延や労働効率の低下を招き、結果として人件費が増加します。また、新型コロナウイルスの影響で一時的に労働力が不足し、その後の需要急増に対応するために賃金が上昇しました。これにより、建設プロジェクトの全体コストが増加し、予算の見直しやプロジェクト計画の再考が必要となる場合があります。
事務所の建築コストを抑えるポイント
事務所の建築には大きな費用がかかりますが、ポイントを抑えながらプロジェクトを進行することにより、必要なコストを抑えることが可能です。
具体的に実践できる建築コストを抑えるポイントについて見ていきましょう。
一気通貫でできる業者を選ぶ
建築コストを抑えるためには、一気通貫でプロジェクトを遂行できる業者を選ぶことが効果的です。設計から施工、さらにはメンテナンスまでを一貫して行う業者を選ぶことで、中間マージンを削減し、コストを抑えることができます。さらに、プロジェクト管理が一元化されるため、スムーズなコミュニケーションと効率的な進行が可能です。
できるだけ早期に発注する
建設プロジェクトは早期に発注することでコストを抑えることが可能です。資材の価格や労働費は時間とともに変動するため、早期の発注により、将来的な価格上昇を避けることが重要です。
また、早期発注はスケジュールの余裕を生み出します。計画的にプロジェクトを進めることができるため、突発的なコスト増加や、竣工の遅れによる損害倍書などのリスクも軽減されます。
コストがかかりにくい素材・構造を選択する
建築コストを抑えるためには、コスト効率の高い素材や構造を選択することが重要です。例えば、耐久性が高くメンテナンスが少ない素材や、施工が容易で工期が短縮できる構造を選ぶことで、トータルコストを削減できます。また、再生可能エネルギーや省エネルギー設備を導入することで、長期的な運営コストの削減にも寄与します。
一時的な建築費用も重要ですが、長期的にコストがかからない選択を行うことも同様に重要なのです。
補助金を活用する
補助金や助成金を活用することは、建築コストを抑える有力な手段です。国や地方自治体、各種団体が提供する補助金を調査し、適切なものを選んで申請することで、初期費用の一部を賄うことができます。
特に、省エネルギー設備や環境配慮型の建築プロジェクトに対する支援策はトレンドでもあり、採択のハードルが低いことも予測されるため積極的に活用することが推奨されます。
まとめ
事務所の建築コストについて解説しました。近年のコスト増もあり、事務所の建築は大きな出費となってしまいますが、投資であることも事実です。
早期に、一気通貫でできる業者を選ぶなど、コスト増を抑える方法を選択肢ながら、事務所の建築に着手してみてください。
三陽建設では、プロジェクトの企画から設計、材料・機材の調達、工事まで一括して請け負います。
一気通貫で建設をするため建築コストをできる限り抑えることができます。
竣⼯後も定期的なアフターメンテンナンスを、建物を熟知した 担当者が対応いたします。
事務所の建設をお考えの場合は、是非ご相談ください。
事務所の新規建設をご検討の方は「三陽建設の新規建築」をご覧ください。