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施工会社とは?施工と設計の違い、施工会社を選ぶポイントを解説

更新日 : 2023/10/04
施工会社とは?施工と設計の違い、施工会社を選ぶポイントを解説

建物の建設、改修を行うには、さまざまな工程があります。建物自体の建設を行うだけではなく、多くの場合、電気水道工事や内装の設計も必要です。オフィスや工場、倉庫など企業が持つ建物の建設、改修を行う場合もこれらのすべてを円滑に進めないと、業務にも支障をきたしてしまうでしょう。そこで今回は、建物の建設、改修をスムーズに行うために欠かせない、「施工」についての知識を、設計との違いや施工会社選択のポイントと含めて解説します。新たにオフィスや倉庫の建設、改修を検討している際はぜひ、参考にしてください。

施工会社とは?

「施工」とは、計画された工事を実施するという意味であり、施工会社は、建築工事を実施する会社です。設計図に従い、建築工事を迅速に進めるため、見積もりの作成、資材の発注、工事業者の手配、進捗状況の確認、アフターフォローなどを行います。

基本的には施工会社自体が工事を行うのではなく、建築工事にかかわる業務を一括して管理するのが主な業務です。

また、企業案件の場合、企業の業務を滞らせてしまわないようにスケジュール調整をするのも施工会社の役割になります。そのほか、近隣住民への配慮や完成後の点検も欠かせない業務です。

施工と設計の違い

施工会社の役割は、建築工事の一括管理です。設計に関しては、基本的には設計会社が行います。依頼主の要望に合わせた設計図の作成を設計会社が行い、できあがった設計図を基に施工の管理を行うのが施工会社です。ただし、設計と施工を一括で行う設計施工会社も存在します。

また、一般的には「建設会社」という名称もよく聞かれるのではないでしょうか。「建設会社」とは、建物を建設するいわゆる施工を行う会社といったイメージがあるかもしれません。しかし実際には、「設計と施工を行う会社」と「施工のみを行う会社」があり、後者の場合は「施工会社」とも呼ばれます。

施工会社を選択するポイント

快適に働けるオフィスや、整理しやすく迅速に業務を行える倉庫などを建設するためには、優れた施工会社を選択することが重要です。そこで、施工会社を選択する際に気をつけたいポイントや行うべきことについてお伝えします。

信頼できる担当者か

まず、自社と施工を依頼する際に窓口となる担当者が信頼できる人物かどうかの見極めはしっかりと行いましょう。確認すべきポイントは、次の2点です。

  1. 社会人としての基本的なマナーが身についているか

身だしなみや言葉使い、お客様に対する最低限のマナーを守れているかを確認しましょう。

  1. 質問に対して適切な対応ができるか

こちらからの話は最後まで聞き、丁寧に回答できているか、わからないことを曖昧に答えず、できるだけ早く調べて回答できるかなどを確認しましょう。また、専門用語は極力使わず相手のわかる言葉で説明できるのか、さらにメリットだけではなくデメリットも説明してくれるかもしっかりと確認しましょう。

価格だけで決めない

施工費用の安さだけで決めてしまうと、後になってから、アフターフォローは別料金と判明し、かえってコスト高になってしまうリスクがあります。

また、見積もりの段階で「予算内に収まった」ことですぐに契約すると、工事監理や浄化槽、屋外給排水の設置にかかる費用は含まれていなかった、材料が安価な素材のものですぐに劣化してしまったといったケースも少なくありません。

費用だけに惑わされず、発注側の要望に対して真摯に向き合い、良い提案をしてくれるかどうかを重視するようにしましょう。

依頼主の注文に柔軟に対応できるか

スケジュールや施工方法などの注文に柔軟に対応できるかどうかも重要な確認項目です。特に初めての建物建設の場合、打ち合わせ段階では発注者が納得していたとしても、実際に施工に入ってから思っていたものと違うといったことがないとも限りません。

業者選択の段階で柔軟に対応できるかどうかを知るには、打ち合わせの際にどの段階までであれば、見直しや変更の依頼に対応できるのかを確認しておきましょう。

施工実績の豊富さ

倉庫やオフィス、工場など企業案件の施工を依頼する場合には、企業案件の実績が十分かどうかの確認も欠かせません。

施工会社はさまざまな建物の建築を手掛けるなかで、得意とする分野が分かれます。特に、企業が依頼する建物は個人住宅と特徴が大きく異なります。企業案件の施工実績が豊富にあり、法律上の施工基準や建設する建物の特徴をよく理解している施工会社であれば、安心して任せられるでしょう。

法律面に精通しているか

建築基準法や都市計画法はもちろん、消防法にも精通した施工会社でないと、後になってから法的な面でトラブルが起きるリスクが高まります。

例えば倉庫建設の場合は、倉庫業法についても十分な知識がある業者を選ぶことが大切です。例えば営業倉庫としての条件を満たしているのか、営業倉庫を建てられる立地なのかなどを適切に把握していないと、営業倉庫として利用できない可能性もあります。自ら確認することも必要ですが、すべてを把握することは難しいため、法的な面についても相談できる業者かどうかを確認するようにしましょう。

施工会社は豊富な実績を重視して選択することが重要

施工会社を選択するうえでの最大のポイントは、実績の豊富さです。多くの実績がある施工会社は、依頼主のさまざまな要望にも柔軟に対応できることが多く、自社にとって最適な提案を行える可能性が高いでしょう。

また、価格は重要な選択ポイントの一つですが、それ以上に、安全かつ快適な業務を行える提案がなされているかの確認も欠かせません。自社の社員や製品を守るためにも、いかに安全に配慮されているかもしっかりと見極める必要があります。

三陽建設では、オフィスや倉庫の建設・改修に関して豊富な施工実績があります。細部までこだわる高品質の技術と数多くの経験で、お客様へのご要望にも柔軟な対応が可能です。また、公共建築物においては安全と品質を考慮した施工体制の構築により、介護施設や教育施設、集合住宅、寺院、病院などの建築実績を積み重ねています。これから新たにオフィス、倉庫の建設を行う際や、老朽化に伴う大幅な改修が必要の際には、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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