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工場の外観の決め方は?デザイン性が重要な理由とコンセプトの決めるポイントも詳しく解説
更新日 : 2024/06/21工場の建設やリフォームの際に、外観のデザインを意識するケースは意外に少ないのではないでしょうか。
内部のレイアウトは重視されるものの、外観のデザインはあまり考慮されず「丈夫でさえあればよい」と思われがちです。しかし、外観デザインを意識することで得られるメリットもあります。
そこで今回は工場の外観デザインに関する重要性やデザインコンセプトの決め方をお伝えします。新たに工場の建設を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
工場の外観デザインが重要な理由
工場に対して機能性だけを重視し、「丈夫であれば外観は問題ない」と考えていると、さまざまなデメリットが生じる場合があります。工場の外観デザインがなぜそれほどまでに重要なのか、その理由は次のとおりです。
企業のイメージアップにつながる
工場の外観デザインにまで気を使っている企業は、社会に「周囲との調和を大切にしたい」といった意識があるという印象を与えます。周囲に対する配慮ができる企業であれば、「安心して仕事を依頼できる」など良いイメージを顧客や取引先などに与えられる可能性も高まるでしょう。
また、求職者がこれから自分の職場として通勤することを考えた場合、外観の良い工場と好ましくない工場であれば、良い工場の方を選びたくなるでしょう。そのため、良い外観デザインは企業の求人活動にも良い影響があると考えられます。もちろん、工場として重要なのは何を製造しているかですが、外観デザインによって求人活動を後押しできるかもしれません。
社員のモチベーションアップにつながる
外観デザインが洗練された良いイメージの工場で働けることが、社員のモチベーションアップにつながる場合があります。例えばデザインが周囲との環境にあっていないような工場では、周囲の目が気になり気持ちよく通勤できないでしょう。そうした気分を残したまま働くよりは、外観デザインの良い工場に気持ちよく通勤できる方が、社員のモチベーションを上げる効果が期待できます。
近隣住民からのイメージが良くなる可能性がある
見栄えの良くない外観よりも、きれいで洗練されたデザインの工場の方が、近隣に住む住民に与えるイメージが良くなります。何を製造するかにもよりますが、工場は騒音や臭いなどで周囲に好ましく思われていないケースもあります。
そのうえ外観も好ましくなければ、周囲からのイメージは最悪のものになりかねないでしょう。騒音対策や臭気対策と同様に外観に対する配慮もないと、好印象を持ってもらえません。そうなれば、将来的に増築や改築の際にも周囲からの反対に遭うリスクが生じてしまうでしょう。
求人で応募者を集めやすくなる場合がある
おしゃれまたはかっこいい工場の場合、求人で人を集めやすくなる場合があります。
印象に残りやすい外観であれば、工場の場所を把握してもらいやすくなるためです。
さらに、外観がきれいであれば内装も良いイメージを抱きやすい傾向にあります。
よって、外観からポジティブなイメージを抱いてもらえる工場にすると求人費用を削減できる可能性があります。
避けるべき工場の外観・デザインはある?
外観デザインが重要と言っても、工場である以上、機能性も重視しなければなりません。そこで、工場の外観デザインで一般的に好ましくないと考えられる例を解説します。
奇抜すぎるデザイン
奇抜すぎるデザインは、避けるべきです。例えばピンクや黄色など目を引きすぎる色や、社会常識的に好ましくないデザインは良くありません。
周囲はすべて工場といった工業地帯のような立地であれば、ランドマーク的な意味合いである程度個性的なデザインもよいかもしれません。しかし、奇抜すぎるとかえって若者の支持を得にくくなってしまう場合もあります。あくまでもバランスを考えてデザインすることが重要だと言えるでしょう。
企業イメージ・ブランドからかけ離れたデザイン
工場は企業の顔ともいえる存在です。例えばシックで大人向けのファッションを売りにしている企業の工場が、派手な原色を使ったカラーデザインではイメージが崩れてしまうでしょう。
工場はあくまでも製造の場と考えられるかもしれません。しかし、商品を生産している工場がブランドイメージとかけ離れているとなれば、顧客の見る目が変わる可能性があります。
もちろん、顧客が工場を目にする機会はほとんどないかもしれませんが、企業イメージを大切にするのであれば、工場のデザインについても企業イメージやブランドとの統一感を持たせることが重要です。
工場の外観コンセプトを決めるポイント
工場の外観コンセプトの決め方には、いくつかのポイントがあります。ここでは、工場の外観コンセプトに関する特に重要なポイントを3点に絞って解説します。
自社のイメージが伝わるカラーを選ぶ
自社がアピールしたいイメージを外観デザインの色によって、伝えることができます。
例えば安全性の高い製品を製造していることをアピールしたいなら、安心感を与えられる落ち着いた色にするとよいでしょう。クリーンなイメージを伝えたいのであれば、グリーン系やホワイト系などが適しています。
また、シャープなイメージを伝えたければ、ブルー系の色にするといったように、自社がアピールしたいイメージの色にすることが重要です。
デザイン性と機能性を両立させる
デザイン性を重視するあまり耐久性や機能性をおろそかにしてしまえば、工場内で働く社員はもちろん、周囲の住民にまで迷惑ががかる場合もあります。良いデザインにすることばかりを考えるのではなく、耐久性や機能性とのバランスを意識することも欠かせません。
より高い耐久性や機能性を実現しつつ、見栄えの良い外観を考えることが重要だと言えるでしょう。
他社の事例を参考にする
目指したい方向性が合致している他社の事例を参考にしましょう。
かっこいい・おしゃれなどデザインが気に入った工場を参考にするのも良いでしょう。
また他社の事例を参考にすると、デザインやコストに関する大きな失敗を予防できます。
他社の良い部分を取り入れてみましょう。
内装まで統一感のあるデザインにする
外観はおしゃれで高いデザイン性があったとしても、内装のデザインとの統一感がないとちぐはぐなイメージになります。外観と内装まで統一されたデザインにすることがポイントです。
外観デザインには、屋根まで含めた設計が必要です。工場の屋根については、「工場で見られる屋根の種類とは?改修のタイミングやポイントを解説」をご覧ください。
工場の外観にこだわることに関する誤解
- 高い費用がかかる
- 機能性が落ちる
- 内装が疎かになる
工場の外観にこだわっても、必ずしも高い費がかかるとは限りません。
実績豊富な建築会社に依頼することで、コストを抑えながらもデザイン性に配慮した工場を建築できます。
また、機能性や内装に関しても同様の考え方です。外観デザインと費用、内装などは分けて考える必要があります。
工場の外観デザインにこだわるなら専門業者への依頼がおすすめ
工場の建設時には、つい内部の機能性や安全性ばかりを意識してしまいがちです。しかし、外観デザインにもこだわることで、企業のイメージアップや社員のモチベーションアップなどさまざまな効果が期待できます。
また、工場の周囲に住む住民から好ましくないイメージを持たれるケースもあるかもしれません。しかし外観デザインを意識することで、そうしたイメージが払拭され、近隣からのイメージがアップする可能性が高まるでしょう。
工場の外観デザインは実績が豊富なデザイン会社と相談しながら進めていくのがポイントです。また、イメージを形にするには、施工会社の選択も慎重に行う必要があるでしょう。三陽建設は多くの工場建設の実績から、イメージしている外観デザインに沿った建設が可能です。外観デザインにこだわった工場建設を検討されている際は、ぜひお気軽にご相談ください。工場の建設については、「工場建設の流れと重要ポイントとは? 関連する法律や補助金について解説」をご覧ください。
工場の新規建設をご検討の方は「三陽建設の新規建築」をご覧ください。