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工場・倉庫を増築するメリットと成功のための4つの注意点と法令を解説
更新日 : 2023/10/04現在の工場・倉庫のスペースでは手狭に感じるようになった場合、工場の増設により生産性の向上を図りたいと考える方は多いでしょう。工場・倉庫を増築・拡張することは多くのメリットをもたらしますが、注意点も多いため慎重な検討が必要です。この記事では、工場・倉庫を増築するメリットと成功させるための 4つの注意点と確認が必要な法令を詳しく説明します。
敷地内に容積率の余裕や空地が有る場合は、比較的増築しやすいのですが、すでに建ぺい率や容積率が、制限範囲いっぱいの倉庫や工場は増築ができません。増築をご検討の事業者様はあらかじめ既存の建物が制限いっぱいになっていないかを確認いただき、スムーズに増築計画を進めましょう。
工場・倉庫を増築するメリット
まずは、工場・倉庫を増築する4つのメリットをご紹介します。
操業しながら工事ができる
工場・倉庫を増築するメリットの1つは操業しながら工事ができる点です。これを居ながら改修といいます。
増築は工場・倉庫に新しい部分を付け足す工事のため、工事内容によりますが、ほとんどの場合は居ながら改修が可能です。しかし、無人の空間で工事をする場合と比較して、騒音・振動・粉塵・匂いなどへの配慮が必要です。操業中の工場や倉庫などの居ながら改修は実績ある専門業者に依頼しましょう。
面積が広くなる
増築工事をすれば当然ですが、建物の面積が増えます。受注量が増え、将来を考えた際に生産性を引き上げたい。作業スペースを増やしてより生産性を上げたいといったタイミングで増築を検討する事が多いでしょう。
新築や建て替えよりもコストを抑えられる
増築にはコストを抑えられるというメリットもあります。
既存の建物を活かしスペースを広げることができるため、ほとんどの場合新築よりもコストを抑えられます。
作業効率アップに繋がる
工場の面積が増えるとそれまでの作業動線を変えることができ、作業効率のアップにつながります。
外観のメンテナンスも同時にできる
既存の建物にスペースを追加する場合はすでに建設から時間がたっていて外壁がはがれたり色がくすんだりといった場合がほとんどです。しかし増築部分は真新しいため増築部分に合わせて外壁の塗装だけを同時に実施する事業者も多く、建物全体が新しくなったように感じ従業員や取引先はもちろん、近隣住民の印象アップにもつながります。
工場・倉庫増築を成功させるための4つの注意点
倉庫・工場の増築を成功させるための4つの注意点を解説します。
増築工事の目的を明確にする
増築工事を検討する際は、何を目的とした増築なのか、どんな問題を解消するために増築するのかを明確にしておく必要があります。
倉庫や工場の増築は、既存の建物に新しい部分を付け加えるため、耐久性が低くならないよう接合部の補強が必要な場合や、既存部分の塗り替えなど思わぬ費用も発生します。
建物のデザインや作業動線などを大幅に変更したい場合は、建て替えや新築が望ましい事もあります。
よってあらかじめ「目的」を明確にすることで、増築・建て替え・新設などから最適な方法を検討する事ができます。
工場建設の外観デザインについては「工場建設時に外観デザインにこだわるメリットとデザインの決め方やポイントを解説」の記事をご覧ください。
法令制限への注意
10平米以下の増築の場合は基本的に建築確認の必要がないと考えられていますが、倉庫や工場が位置する場所が準防火地域や防災地域に指定されている場合は、どんなに狭い増築工事であっても申請を出す必要があります。
そして、増改築工事で変更されることの多い項目には法令で制限が設けられているため注意が必要です。特に以下の項目に違反しないかは注意が必要です。
項目 | 内容 |
建ぺい率 | 敷地面積に対する建築面積の割合 |
容積率 | 敷地面積に対する延べ床面積の割合 |
斜線制限 | 道路・隣地・北側に対する建物の高さ制限 |
高さ制限 | 建物の高さの基準 |
既存不適格建築物 | 建築当時は法令基準を満たしていたが、法改正で適合しなくなったため、増改築ができない建物 |
また、増築工事をする際には、建築確認申請という自治体へ申請書や工事内容、図面などを提出し、建築基準法を満たした工事であることを確認してもらうための申請が必要です。
コスト削減意識は忘れない
増築のメリットのほとんどは、建て替えや新築に比べてコストを削減できることが前提です。最初はそのつもりでも「あれもこれも」と考えるうちにコストが膨れ上がり、新築と変わらないほどの費用になることもあります。もちろん、優良な業者であればコストには配慮した提案を行ってくれますが、施主様ご自身が強くコスト削減の意識を持つことも大切です。
適切な工事業者の選定
建設工事会社には、得意分野・不得意分野があります。メリットや注意点でご紹介したように「増築」にはただでさえ多くの制限や注意すべきポイントがあります。
そのうえ、増築を検討している物件と全く異なる物件を専門とした業者に依頼をしてしまうと、その物件にあった素材や施工方法の選定が難しく、余計なコストがかかる可能性があります。
物流倉庫であれば「物流倉庫の施工実績があるか」、食品工場の増築であれば「食品工場の施工実績があるか」といった実績を業者に確認することも重要です。
倉庫や工場の設計から建設まで、すべてを一括で依頼できる専門業者であれば、何かあった際にもスムーズな対応が可能です。
三陽建設では、倉庫・工場の改修工事において豊富な実績があります。リニューアル専門部隊を整え、一貫したサポートでお客様にご満足いただけることを約束いたします。メンテナンスや修繕に関して、些細なことでも構いませんのでお気軽にご相談くださいませ。
リニューアル・リノベーション(改修・修繕工事)の流れをご覧ください。
工場・倉庫の増築でよくある質問
建て替えと増築どちらにすべきか判断する基準はありますか?
増築後も法令制限に適応し既存建物の老朽化が進んでいない場合は、ほとんどの場合「増築」がおすすめです。
しかし、この判断には専門性と経験値が重要となります。お気軽にご相談ください。
工場・倉庫を稼働させながらの増築工事は可能ですか?
条件にもよりますが、可能です。稼働中の工場改修実績もございますのでご安心ください。
所有工場・倉庫の敷地内に増築は可能ですか?
建築基準法などの法令を踏まえた増築可否の判断に必要なサポートも可能です。まずはご相談ください。
増築だけでもアフターフォローはしてもらえますか?
もちろんでございます。どのような工事でもアフターフォローは万全な体制を整えております。
工場・倉庫の増築は実績豊富な専門業者にご相談ください
工場・倉庫の増築は、操業を止めることなく工事が進められるという点が大きなメリットです。経営上の負担も少なく、生産性の向上や作業効率の向上を目指せる有用な手段です。しかし、法令制限や既存建物の劣化の進み具合によっては、増築ではなく建て替えの方が望ましいケースも考えられる点は注意が必要です。
多角的に最適な工事を依頼したいと考えた際は、実績が豊富な業者に相談するべきです。
三陽建設には、倉庫・工場の増築工事において豊富な実績があります。
リニューアル専門部隊を整え、一貫したサポートでお客様にご満足いただけることを約束いたします。メンテナンスや修繕に関して、些細なことでも構いませんのでお気軽にご相談くださいませ。
工場・倉庫の改修・リニューアルをご検討の方は「三陽建設のリニューアル・リノベーション」をご覧ください。