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工場・倉庫の防虫対策とは?侵入経路と対策を徹底解説

更新日 : 2023/12/26
工場・倉庫の防虫対策とは?侵入経路と対策を徹底解説

工場、とりわけ虫が好む汚れや臭いが発生しやすい工場、製品や原材料が虫の餌となるような工場には様々な要因で虫が発生(内部発生)、侵入(外部侵入)します。

製品への虫の混入は時に莫大な損害を負うことにもなりかねないため、工場における虫害対策は極めて重要と言えるでしょう。

本記事では工場・倉庫の防虫対策について、侵入経路や基本的な考え方も解説の上で具体的な対策を紹介します。

工場での防虫対策を検討されている方、具体的な対策に課題を抱えている方はぜひご一読ください。

虫の発生・侵入により企業が抱えるリスク

虫の発生や侵入は企業にとって時に甚大なリスクを抱えることがあります。実際にどのようなリスクに直面する可能性があるのか見ていきましょう。

クレーム対応

虫の混入は時に大きなクレームとなり、対応そのものにリソースを割かざるをえなくなる可能性があります。インシデントの規模によっては対応専門の部署を設けなければならず、多くの人的リソースを割かれかねません。

商品回収コスト

虫の混入が発覚した場合、多くのケースでは商品を回収(リコール)する必要が出てきます。

厚生労働省の報告によると、令和3年6月1日~令和4年2月末で発生した、食品関連のリコール理由の11.7%が異物混入によるものになります。

参考:食品等のリコール公表情報|厚生労働省

原因や経路が特定できない場合、問題があった商品だけでなく広く他の商品の回収も必要な場合があります。

回収自体に大きなコストが必要なのは当然のこと、回収した商品の廃棄コストも無視できないコストの一つです。

訴訟リスク

虫の発生による損害賠償請求を受ける訴訟リスクも存在します。エンドユーザーだけでなく、流通経路の中で損害が発生した場合、その請求額は膨大なものとなりかねません。

例:食品に虫が混入しており、提供してしまった飲食店が休業せざるを得なくなった場合の損失補填

クレーム対応や商品回収と比較しても損害の最大リスクが予測しにくいリスクです。

SNSでの拡散・炎上

近年、企業のインシデントなどは個人からSNSで拡散され、炎上してしまうリスクがあります。

特に、悪い話題、インパクトのある写真・動画は急速に拡散してしまうリスクが高いです。

例えば「食品に虫が混入していた」といった内容は見た目、内容ともにインパクトが大きいため、急速に拡散されるリスクの高い分野と言えるでしょう。

虫の主な侵入経路や発生原因

上述のように様々なリスクを抱える虫の侵入や発生は、何重もの対策で防止する必要があります。対策を解説する前に、どのような原因で虫が侵入・発生するのか見ていきましょう。

飛来侵入

飛来侵入は飛行能力を持つ虫が風に乗ったり、熱や光・臭いなどに吸い寄せられて飛来したりといった形で侵入することです。窓、換気扇、天井など建物内部と外部のあらゆる小さな隙間から飛来侵入のリスクがあります。

歩行侵入

歩行侵入は床や壁をつったって歩行しての工場内部への虫の侵入のことを指します。虫は非常に小さな隙間やひび割れなどからでも侵入できるため、複合的な対策が求められます。

衣服などへの付着

工場に出入りする従業員や取引先などの人員の衣服に付着した虫が建物内部に落ちることによる侵入も考えられます。衣服が虫に付着すること自体の対策は困難なため、建物内部や重要なエリアへの立ち入り前に防除するといった対策が有効です。

排水系発生

排水系発生とは、排水溝や水回りから虫が発生してしまうことを指します。排水溝は外部侵入の主なルートの一つとなるだけでなく、場所そのものからも虫が発生しやすいため、特に注意が必要です。

屋内発生

排水口など水回りはとくに虫が自然発生しやすい箇所ですが、その他カビが繁殖している場所や原材料の保管庫なども虫の発生源となりえます。工場にそういった発生源がある場合は注意が必要です。

防虫の3原則とは

虫害を防ぐための重要な考え方3原則を解説します。

  1. 発生させない(建物内部・外部)
  2. 進入させない・持ち込まない
  3. 速やかに除去・駆除する

「1.発生させない」は虫の発生の要因のうち「内部発生」を防ぐ考え方です。虫が発生する要因を排除することで、建物や原材料、商品などを虫から守ります。

工場の内部だけでなく、建物外部の環境起因で発生するものも内部発生に含まれます。特に排水経路などは建物外部で発生した虫は建物内に入り込みやすいため、注意が必要です。

「2.進入させない・持ち込まない」はもう一方の「外部侵入」の対策です。虫が外から侵入する要素を排除する、もしくは外から侵入できないよう対策することで虫害を防ぎます。

「3.速やかに除去・駆除する」は虫の発生以降の対策です。内部発生、外部侵入を防ぎそもそも設備内に虫を入れないことが重要ですが、どうしても発生してしまうケースもあります。

そういった場合は速やかに除去、駆除する対策が重要です。加えて、速やかに原因を特定、排除し継続的な発生や増殖を防ぐことも重要と言えるでしょう。

工場・倉庫内でできる防虫対策

工場・倉庫内でできる防虫対策について解説します。自社の工場・倉庫内で実施可能な対策の策定にぜひ参考にしてみてください。

こまめに清掃を行う

虫の発生源となる排水口を中心にこまめな清掃を行うことが虫の内部発生および臭い等を起因とする外部侵入を防ぐことができます。

清掃は防虫対策に留まらず衛生面をはじめとする様々な観点から重要と言えるでしょう。

湿気対策を行う

湿気はカビの発生をはじめとする様々な虫の自然発生の原因となりえます。可能であれば換気をこまめに行ったり、除湿器を用いたりといった手法で湿気を発生させないことも有効な防虫対策です。

カビ防止のコーティングをする

十分な湿気対策が難しい場合(食品工場で換気が難しい場合など)、カビが発生しやすい箇所をコーティングすることでカビを発生しにくくすることも対策として挙げられます。水回りや湿りやすい場所などの湿気が発生しやすい場所に集中したコーティングであれば比較的安価に実施可能です。

カーテンを設置する

工場の出入り口やカーテンを設置することによっても虫の侵入を抑えることができます。特に内部のカーテンは設備内に侵入してしまった虫が生産現場や保管庫などのエリアに侵入することの対策が可能です。

工場のカーテンは防虫のみでなくその他の衛生面や、快適な室温の維持にも役立ちます。

工場のカーテン設置については「工場の間仕切りにビニールカーテンを使用するメリットと最適な設置方法」もご参考ください。

防虫ライト・防虫フィルムを導入する

虫の中には建物内の光に吸い寄せられて侵入してくる種類もいます。防虫ライトや防虫フィルムを導入し、照明などの光源に虫が寄り付きにくくすることにより、虫の外部侵入の発生を予防できます。

防虫ブラシを導入する

シャッターやドアなどの防虫ブラシを導入することで虫の外部侵入を防ぐことができます。虫はシャッターのドアのほんの小さな隙間からでも侵入することができてしまうのです。ブラシを導入することで、僅かな隙間からでも虫を侵入しにくくすることができます。

防虫剤・殺虫剤を用いる

侵入してきた虫が重要なエリアに立ち入らないように防虫剤を用いる、侵入してきた虫を除去する殺虫剤を用いることも重要な対策です。

環境によって用いることができる薬剤は異なるため、適した薬剤を選択することも重要と言えます。

まとめ

工場・倉庫の防虫対策について解説しました。虫の発生は時に非常に大きなリスクとなりえるため、何重にも対策を施し、虫害を発生させないことが重要です。

虫の発生には外部侵入と内部発生があること、防虫の3原則として「発生させない」

「進入させない・持ち込まない」「速やかに除去・駆除する」があることを前提に、自社の工場・倉庫内で実施できる対策について検討してみてください。

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