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工場・倉庫の冷凍冷蔵庫の結露対策方法を解説

更新日 : 2024/01/23
工場・倉庫の冷凍冷蔵庫の結露対策方法を解説

工場・倉庫の冷凍冷蔵庫においてしばしば発生する結露や霜。日常生活の中でも見られる現象でもありますが、食品を扱う冷凍冷蔵庫においては結露・霜の放置は重大な結果に繋がりかねません。発生するメカニズムを理解した上で、対策を行うことが極めて重要です。

本記事では冷凍冷蔵庫について、そもそも結露や霜が発生する原因や工場内で湿気が溜まりやすい理由を解説した上で、対策方法についても解説します

冷凍冷蔵庫の結露・霜対策に課題を抱えている方、結露・霜が工場・倉庫に与える影響について知りたい方はぜひご一読ください。

結露や霜が発生する原因

まずは結露や霜が発生する原因について解説します。結露とは、温かく水分(水蒸気)を多く含む空気が冷やされることにより、水蒸気が凝縮し、水に変わってしまう現象です。

空気は温度が高ければ高いほど、多くの水蒸気を含むことができます。しかし、水分を多く含む(=湿気の多い)空気が冷やされると、含むことができる水分量が下がってしまうため、水蒸気が凝縮してしまうのです。冬場に温かい室内の空気と寒い屋外の空気が触れ合う、窓や扉などの付近で結露が発生しやすいことを想像するとイメージしやすいのではないでしょうか。

霜は水滴や空気中に存在する水蒸気が急激に冷やされることにより、固体となることで発生します。一般の冷凍庫でも起こる現象ですが、冷凍倉庫の場合、発生する霜の量も多くなりがちです。前述の結露も霜の発生源の一つです。

工場・倉庫の冷凍冷蔵庫においては庫外の温度を低下させる冷気が循環しており、外部との温度差が大きいため必然的に結露・霜が発生しやすい環境といえます。

結露・霜の発生による影響

結露・霜の発生はカビやダニ、害虫の発生をはじめ様々な面で環境を悪化させ工場、倉庫内に悪影響をもたらします。具体的な影響について見ていきましょう。

商品へのカビの発生、異物混入のリスク

結露が発生しやすい環境下においては食品にカビが発生したり、害虫が混入したりといった深刻な被害をもたらしかねません。カビの胞子が発生している状況下においては、出荷時点では視認できなくとも、消費者のもとに届くまでにカビが発生しているリスクも考えられます。

また、結露・霜が発生している環境では湿気が発生しやすく、ダニやゴキブリが発生しやすいです。こういった害虫が食品に混入してしまうリスクを高めてしまいます。

食品へのカビや異物の混入は商品の回収コスト、損害賠償リスクに加えてSNSでの炎上から企業の今後の活動に大きな影響を与えかねません。

結露・霜は食品を扱う企業にとって最も避けるべきリスクを高めるため、入念な対策が必要と言えます。

従業員への健康被害

カビやダニは設備や商品だけでなく、従業員の健康にも悪影響を与えかねません。肺炎やアレルギーなどの健康被害を引き起こしてしまう可能性もあるのです。

健康面への影響は作業効率の低下、休職、離職などにも繋がりかねず人員確保に過大を抱えるリスクがあります。加えて、深刻な健康被害を引き起こした場合は賠償問題にも発展しかねないのです。

設備の劣化

結露・霜や、それに伴う湿気は工場の設備の劣化にも繋がります。例えば、扉に霜が貼りつくと扉の開閉がしにくくなり、業務の効率が悪くなるだけでなく、扉部分の劣化も進みます。

また、設備内部に発生した結露は壁や床の内部を腐らせ、建物の寿命を縮めるような事態にも発展しかねません。建物自体の改修が必要となった場合、修繕費用が莫大になる可能性があるだけでなく、改修箇所によっては稼働を止める必要も出てきます。

大きな支出や機会損失を避けるためにも結露・霜を放置しないことが重要と言えるでしょう。

冷却効率の低下

結露により発生する霜は冷気の循環を妨げます。そのため、工場内・倉庫内の温度が上昇し、冷却効率を下げてしまうのです。冷却効率の悪さは空調の電気代や省エネの観点から好ましくありません。

結露・霜はコスト面からも長期的に少しずつ工場のランニングコストに悪影響を与えます。

なぜ工場・倉庫では湿気が溜まりやすいのか?

冷凍冷蔵庫にとって湿気は大敵であり、その要因となる結露・霜の発生は最大限避けたいものです。しかし、工場・倉庫にはその構造上、湿気が溜まりやすい事情もあります。

大きな要因を3つ見ていきましょう。

庫内と外の温度差が激しいため

冷凍冷蔵庫は原材料や商品ごとに適切な温度を維持しているため、庫内と外の空気には必然的に温度差が生じます。

外の空気が庫内に入り込んだ際には、庫内の空気に冷やされて温度が下がるため水蒸気が凝縮しやすく、結露が発生しやすいのです。

換気が難しいため

冷凍冷蔵庫は庫内を一定の環境下に保つため、換気をすることが困難です。一般的な工場でも換気が難しく結露が発生しやすいことは抱えがちな課題の一つ。しかし、食品を保存する冷凍冷蔵庫においてはとりわけ換気による湿気対策は現実的ではないため、他の方法で対応することが求められます。

工場・倉庫で実施できる結露対策

環境的な要因から必然的に結露が発生しやすい冷凍冷蔵庫ですが、結露の発生対策として実施できる方法は複数あります。

代表的な方法を見ていきましょう。

温度・湿度の管理

結露が発生する大きな要因は、温度・湿度の変化です。従って、温度と湿度を適切に管理することにより、結露の発生を避けることができます。温度が低く、湿度が高い状態であると結露の発生率が上がります。

庫内を一定の温度に保ちつつ、除湿を行うといった対応で結露が発生しにくい環境をつくることが可能です。

空間ごとの温度差を小さくする

空間ごとの温度差が大きいと、空間同士の空気が触れ合った際の温度変化も大きく、その変化の中で結露が発生しやすくなります。

そのため、倉庫の内部と外の温度差を調整し、極力抑えることにより結露の発生率や発生した場合でも発生量を下げることが可能です。

断熱パネルの設置

断熱パネルは外部からの熱の影響を受けにくくする(断熱)ことで内部の温度変化を抑える機能のあるパネルです。冷凍冷蔵庫に断熱パネルを設置することによって外の温かい空気からの影響を遮断し、結露の発生を抑えることができます。

断熱効果はパネルの厚みによって変化するため、適切な断熱性能を持つ厚みのパネルを用意する必要があります。

生外気を入れないようにする

生外気が入り込み、庫内で冷やされることが結露発生の大きな要因です。そのため生外気を入れないようにすることで結露の発生率を大きく抑えることができます。

具体的には外気処理機を導入することで生外気の直接的な進入を避け、庫内の空気を適切に保つことが結露を抑える大きなポイントです。

まとめ

冷凍冷蔵庫における結露・霜の対策について解説しました。

結露や霜はカビや害虫の発生原因となり、時に事業の存続にまで影響を与えかねないリスクを負っています。加えて、適切ン結露・霜を処理できないことは余計なコストの発生源にもなりかねないのです。

外との温度変化が大きく、換気も難しい冷凍冷蔵庫においては発生率が高い現象ではありますが、あらゆるリスクやコストを排除するためには入念な対策を行う必要があります。

今回解説した内容を参考に、自社で実践できる結露・霜対策を実践してみてください。

三陽建設は創業100年を越える実績があり、多くの工場・倉庫の改修工事に携わってきました。結露・霜対策のための工場・倉庫の改修・リニューアルをご検討の方は「三陽建設のリニューアル・リノベーション」をご覧ください。

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