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保育園の建築・設計・デザインのポイントは?注意点も詳しく紹介

更新日 : 2024/06/21
保育園の建築・設計・デザインのポイントは?注意点も詳しく紹介

最近新しく建てられた保育園は、デザイン性が高くおしゃれな建物が多いと感じている方も少なくないでしょう。

近年は安全性だけでなくデザインの独自性を両立した保育園の需要が高まっています。理念やコンセプトをデザインで表現することで、子ども達や保護者にも伝わるためです。
今回は、保育園の建築・設計に必要なポイントや注意点について紹介します。

保育園の建築・設計に必要な4つのポイント

昭和から平成初期の2000年ごろまでは、保育園は単に子どもの預かり場所という認識を強く持たれていました。一部の保育園を除いて、保育の質という観点から建物の造りについて考えられることはほぼなかったと言えるでしょう。

しかし、2000年前後からは保育園に求められる保育の内容も変化してきました。園児の教育や社会性の確立、子どもを中心に考えた保育方針など、保育園が果たす役割にも変化が訪れています。

1990年代には専業主婦のいる世帯と共働き世帯の数は拮抗していましたが、2000年以降は共働き世帯のほうが多くなり、その後は差が開いていく状況にあります。共働き世帯が増えると同時に核家族化も重なり、保育園の利用が増えたことで保育園に求められる役割や保育の質も変わったと考えられます。

近年求められる質の高い保育を実践するため、保育園の建物には次の4つのポイントが求められます。

安全性

保育園で子どもの安全を守るのは大前提です。

子どもたちが安全に過ごせるよう、細部まで安全に配慮した設計が必要になります。

楽しさ

保育園自体を楽しい所だと子どもが認識し、毎日通いたい場所にする工夫が求められます。

そのためには、子どもが伸び伸びと動き回れる回遊性のある設計にすると効果的です。

清潔さ

保育園にネガティブなイメージを持たれないよう、トイレは明るく清潔な印象にすることが大切です。保護者はトイレの清潔度を見て保育環境を判断することも少なくありません。

普段いる保育室とは別にランチルームを設置するのも清潔さを保つうえで有効です。また、園の外から中へ入る際に手洗いやうがいのできる水道の設置場所もポイントとなります。

空間の配置

保育園の事故で多いのが、子ども同士の衝突です。そういった事故を防ぎ、保育士がすぐに駆けつけられるような空間の配置が大切です。

保育士が見渡しやすく目の届きやすい配置にすることで安全性が高まるだけでなく、保育士の働きやすさも向上します。

保育園に必要な5つのデザイン

保育園には、子どもや保護者、保育士など利用する人々の観点にあわせたデザインが必要です。それぞれ順に確認してみましょう。

デザインコンセプトを明確にする

コンセプトは、園舎の独自性につながります。
例えば西洋のお城をイメージした遊び心溢れるデザインや「自然光が入るナチュラルテイストなデザインなどです。
デザインのコンセプトを明確にすることで、一貫性と独自性を高められます。

子どもが楽しく過ごせるデザイン

子どもの安全を守りつつ、楽しく過ごせる環境に整えたデザインにすることが重要です。

伸び伸びと楽しく遊びながら社会性を身に付けていくために、手洗い場や備品にも遊び心を加えるなど、こだわりのあるデザインを取り入れましょう。

安全性に配慮しながら親しみやすいデザインにするには、配色の工夫が取り入れやすい方法です。
カラフルやシック、ナチュラルなどコンセプトや保育園のニーズにあわせて取り入れましょう。

保護者の視点を意識したデザイン

保護者は、大切な子どもを安心して預けられる場所かどうかを判断したいものです。

そういった判断の基準となるのが、安全性や清潔さを感じられるかどうかといった空間の印象です。

また、保育園の建物の外観を独自性のあるデザインにすることで集客力アップの効果を狙うという方法も考えられます。

設備の使いやすさに配慮したデザイン

保育園の設備のなかでもトイレのデザインは、特に大切なポイントです。
子どもたちが利用しやすいトイレであれば、トイレトレーニングがしやすくなるためです。
閉鎖空間による恐怖心を与えない配慮が必要になります。
また、子どもたちが利用しやすいトイレをデザインできれば、保育士の負担低減にも役立ちます。
数ある設備のなかでも、トイレは特に子ども目線での利用しやすさに配慮しましょう。

職員の働きやすさを考えたデザイン

近年は保育士不足が問題となると同時に、保育士の労働環境も注目されるようになっています。

少しでも保育士が働きやすく、子どもの安全を守りやすい環境にできるかを考えたデザインにすることが大切です。

職員の視点も取り入れたデザインにすることで、保育士の離職率低下と保育士確保にもつながるでしょう。

保育園の建築・設計で必要な準備と注意点

保育園を建築して開園するとき、忘れてはいけない重要な準備や注意点があります。欠かすことのできない準備や注意点として次のようなものが挙げられます。

認可保育園/認可外保育園の選択

保育園開園にあたり、認可保育園とするか、認可外保育園とするかを選択しなければなりません。

認可保育園は、児童福祉法に定められた基準を満たして国の認可を受けた保育園です。一方の認可外保育園は、認可保育園以外の保育園で、無認可保育園と表現されることもあります。

認可外保育園は、国で定めた基準を満たしていないだけで、都道府県の基準は満たして知事からの認可は受けています。

認可保育園は国や自治体から補助金の支給を受けて運営することができますが、入園の基準は自治体によって異なります。一方、認可外保育園は保育料やサービス内容を独自に設定できる点がメリットです。設備基準を満たしていても、独自の特徴を出すためにあえて認可外を選択している保育園もあります。

建築基準法・保育園の設置基準・市町村の独自基準を満たす

建築基準法は、建築士なら理解しているのが一般的です。
しかし保育園の建築・設計に付随する規制はその他にも複数存在します。

認可保育園として認可を受けるためには、児童福祉法に定められた基準を満たす必要があります。

基準の内容は以下のリンクで確認することができます。

保育所の設置認可等について|厚生労働省
保育所設置認可等の基準に関する指針|千葉県(PDF)

上記の「保育所設置認可等の基準に関する指針」のなかでは、開所時間や土地の条件のほか必要な設備についても定められています。また、近隣への配慮や入念な説明に関しても触れられています。近年では近隣住民との調整が理由となり、保育園開設を中止または延期するケースもあります。近隣への丁寧な説明をとおして理解を得ることの重要性が高くなっています。

市町村独自の基準とは、自治体ごとの独自の規制やルールを指します。なかにはわかりづらく、明文化されていない部分もあるため注意が必要です。
設計概要がある程度確定してから市区町村の保育課へ相談すると、監査での指摘を避けやすくなります。担当者に相談して、不明点を解消しましょう。

室内環境の安全性に配慮する

保育園の室内空間は、子どもたちの安全と健康を最優先に設計する必要があります。
窓などの高さが生じる場所には落下を予防する設備を配置したり、成長に合った環境を提供できるよう設備を工夫しましょう。

他にも、感染症対策として換気の行いやすさも大切です。
体温調節が未発達な子ども向けに温度調整がしやすいよう床暖房を配置すると、より体調不良を予防する効果が期待できます。
室内空間の設計・デザインは、子どもの安全と健康を優先に考えることが大切です。

実績のある業者に依頼する

保育園の建築に際し、通常は施主が設計事務所、施工会社などに工事の相談をすることになります。

このとき、どういった会社を選ぶとよいでしょうか。

保育園の建築は、外観デザインや内装の安全性についての重要性が高く、集客にも影響します。そのため、そういったデザインを実現できる会社を選ぶのがおすすめです。

また、設計事務所だけでなく、施工会社についても保育園の施工実績のある会社に依頼することが重要です。過去の施工実績が公開されていれば、どういった分野の建物を得意としているのか、どの程度の技術を持っているかを判断することができるでしょう。

施工会社はさまざまな建物の建築を手掛けるなかで、得意とする分野が分かれます。保育園の施工実績が豊富であれば、細部まで安全性やデザイン性にこだわった施工を依頼することができます。また、設計図どおりに施工を行うだけでなく、設計では表現しきれなかった配慮や遊び心などの提案もしてくれる場合があります。

保育園は、基本的に4月開園に向けて建物の完成前から入園する園児を募集することになります。このとき、工事のトラブルによって工期が延び、開園が間に合わないといった事態は絶対に避けなければなりません。そのため、工期を厳守できる施工会社を選ぶようにしましょう。

さらに、実績のある施工会社なら、設備基準や補助金についての知識を持つ場合が多く相談しやすいというのも、メリットです。

新たに認可保育園を開設するときには国から「保育所等整備交付金」が受けられます。また、このほかに自治体独自で補助金の交付を行っている場合もあるので、各自治体に確認しましょう。

保育園の建築は実績があり安心して任せられる業者へ

保育園を新たに開設する際に必要となる基本的な知識、現代の保育園に求められる条件やそれを実現するためのデザインについてご紹介しました。

共働き世帯と核家族の増加により保育園の需要は高まり、保育園が不足している自治体では認可保育園の新規開設が急務となっています。これと同時に、自治体とは切り離した運営を行う認可外保育園の需要も高まっています。保育園を新たに開設する場合は、子どもが安全に楽しく過ごし、社会性を身に付けていくために、保育園のデザインについてノウハウを持つ業者を選ぶのがおすすめです。 三陽建設には保育園について豊富な施工実績があり、高い品質や技術力を提供しています。保育園の建築をご検討される際にはぜひご相談ください。

三陽建設の保育園建設の実績例

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