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工場のリフォームに最適なタイミングとは?費用や業者選びのポイントも併せて解説

更新日 : 2023/10/04
工場のリフォームに最適なタイミングとは?費用や業者選びのポイントも併せて解説

法律上、工場の耐用年数は構造の違いによって異なり、15~38年と幅があります。しかし、これはあくまでも法定耐用年数であり、それぞれの年数に達する前にリフォームや建て替えが必要になるケースは珍しくありません。工場は企業の利益を生み出す重要な施設となるため、しっかりとした計画のもとに管理する必要があります。では、工場はどのような状態になったらリフォームが必要になるのでしょう。今回は工場のリフォームを行う目的から、最適なタイミング、費用相場、業者選択のポイントまでをお伝えします。

工場のリフォームを行う目的とは?

工場のリフォームを行う目的の多くは、安全で安定した製品の生産を行うためのものです。工場に欠陥、破損などが生じたまま操業を続けていると、生産する製品のクオリティーを保てなくなってしまうリスクがあります。

また、欠陥を放置したままにすると、最悪の場合、建て替えが必要になり多大なコストがかかるでしょう。さらに建て替えを行う間に別の生産工場を用意できなければ生産自体もストップしてしまい、経営上、大きな損失を招く可能性もあります。

定期的に工場の点検を行い、適切かつ計画的にリフォームを実行すれば、生産の減少を最小限に抑えつつ、建て替えにかかるコストを削減することも可能です。つまり、工場リフォームによって、製品の安定した供給実現に加え、利益向上を目指すことができるのです。

工場のリフォームに最適なタイミングとは?

工場のリフォームを行うのに最適なタイミングは次のとおりです。

工場の劣化、老朽化が見られる

定期的な点検を実施し、工場に劣化や老朽化の症状が見えた段階でリフォームの検討を行いましょう。劣化や老朽化は、外壁のひび割れや鉄骨部分のサビなど目に見えるものもありますが、配管やダクトの内側など目に見えない部分で進行していくケースも少なくありません。そのため、定期点検は必ず専門家に依頼することをおすすめします。

需要拡大により生産設備を増設する

製品の需要が拡大し、従業員や生産設備を今よりも増やさなければならなくなる段階も、リフォームの良いタイミングです。これから増産体制に入るといった際に、古く狭い工場のままでは働きにくくなるだけではなく、新たな雇用も難しくなります。工場内のレイアウトも含め、新しく快適に働ける環境を構築するためにもリフォームは欠かせないでしょう。

生産設備を入れ替える

生産設備の老朽化が判明したとき、あるいは老朽化していなくても最新設備の導入を決めたときに工場のリフォームを行うのもおすすめです。生産設備の老朽化を確認する、あるいは最新設備の導入を検討する際に、工場の状態についてもチェックし、もし老朽化が見られれば、設備を入れ替えるのと同じタイミングでリフォームすると、効率が良いでしょう。工場の建物も設備も新しくなれば、従業員の気分もリフレッシュされ、モチベーションアップが期待できます。

工場のリフォームにかかる費用や相場

工場のリフォームにかかる費用は、工場の大きさや設備、生産する製品によっても大きく異なります。ここでは、工場の外側、外壁や屋根のリフォームに限った費用相場を見てみましょう。また、工場のリフォームを行う際に利用可能な補助金についても解説します。

屋根のリフォームにかかる費用相場

屋根のリフォームの多くは塗装の作業となりますが、劣化や老朽化が進んでいる場合は、屋根自体の修繕が必要です。塗装の場合、利用する塗料によって費用相場は異なりますが、一般的によく使われるシリコン塗料の塗装は50坪で60万円~です。また、工場の用途や立地によって遮熱、断熱塗料が必要な場合は、遮熱塗料の塗装が50坪で65万円~、断熱塗料の塗装が75万円~です。

屋根自体の修繕にかかる費用の相場は、既存の屋根材に新しい屋根を重ねるカバー工法で、平米1~1.5万円、既存の屋根を撤去し、新たに屋根を設置する葺き替え工事で平米1.5~2.5万円ほどです。

外壁のリフォームにかかる費用相場

外壁のリフォームも通常は塗装によって行われます。屋根同様、利用する塗料によって費用は異なりますが、50坪の費用目安は次のとおりです。

  • シリコン塗料 60万円~
  • フッ素塗料 70万円~

工場の建設や改修で受け取れる可能性のある補助金

多くの場合、工場のリフォームにかかる費用は決して安くはありません。そこで、補助金の活用を検討してみるのもよいでしょう。例えば、「事業再構築補助金」という制度では、新分野展開、業態転換等、事業再構築に意欲を持つ中小企業等を支援しています。要件を満たせば、こうした制度を利用するという選択肢も考えられるでしょう。公募要領や申請要件について詳しくは事業再構築補助金をご確認ください。

工場のリフォームを依頼する業者の選び方

工場は、企業の重要な資産です。そのため、リフォームを依頼する業者も慎重に選ぶ必要があります。具体的には次の点に注意して選択しましょう。

工場のリフォーム経験が豊富

業者選択で最も重要なポイントは、工場のリフォーム経験が豊富かどうかです。オフィスビルやマンションなど大規模改修の経験が豊富であっても、工場のリフォームが得意とは限りません。

最近では、業者の公式サイトで実績を確認することもできます。もし公式サイトがない場合は、直接、電話や対面でこれまでどのような工場のリフォームを行ってきたか、その実績を確認しましょう。

アフターフォローが充実している

実績とともに確認しなくてはならないのがアフターフォローについてです。定期点検やこまめな連絡などアフターフォローをしっかりと行う業者を選択すれば、工事完了後に何かあった際でもすぐに対応してもらえる可能性が高まるでしょう。

工場は多くの従業員が働く場所であるのに加え、さまざまな設備を設置してあるため、少しの不具合でも大事故に発展するリスクがあります。リスクを低減するためには、工事終了後もこまめに連絡をくれる業者の選択が必須です。

依頼主の相談に適切に対応してくれる

依頼主の相談を親身になって聞き、適切な対応をしてくれる業者を選択することも欠かせません。あいまいな回答が多い業者を選定してしまうと、後になってトラブルに発展する可能性も考えられます。

定期点検を怠らず適切なタイミングでリフォームを行うことが大切

工場の定期点検は、企業の資産である人材と製品を守り、常に一定品質の安定した生産を実現するために欠かせないものです。必要に応じてリフォームを行うことも検討しなければならないでしょう。

一般的なリフォームのタイミングとしては、生産設備の入れ替えや増設時が考えられます。ただし、立地や地震、台風などの自然災害で劣化や老朽化が早く進むケースも珍しくはありません。定期的なチェックを怠るとリフォームのタイミングを見失い、操業停止や従業員の怪我リスクなど企業として大きな損失につながるため、注意が必要です。

劣化や老朽化を見逃さないためには、法定耐用年数に達しているかどうかだけでなく、しっかりと現場の状態を確認する必要があります。早い段階から計画を立てておけば、コストも最小限に抑えることが可能です。

また、適切なリフォーム業者の選択も、安定した工場の操業には欠かせません。ポイントは工場リフォームの経験が豊富な業者を選ぶことです。過去の事例における経験をもとに、ベストなリフォームを提案してくれるでしょう。

三陽建設では、工場の建設・リフォームに関して豊富な施工実績があります。細部までこだわる高品質の技術と数多くの経験で、お客様のご要望にお応えしております。老朽化や生産設備増設などでリフォームを検討されている際には、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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